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アジア初の戦略校「エール・NUS大学」が2013年8月に開校

公開日:2013.4.24

2013年4月18日付の日経新聞・朝刊によりますと、シンガポール国立大学(NUS)が米名門エール大学と提携し、アジアでは珍しい学問横断のリベラルアーツを学ぶ戦略校で国際的に活躍するリーダーの養成を目指す「エール・NUS大学」が2013年8月に開校する運びとなりました。シンガポールは提携をテコにアジアの教育拠点としての座を固め、エール大は新興アジアで存在感を高めるとの両者の思惑が一致した格好ですが、思わぬ軋轢も生じた、と日経新聞は報じています。

アジアと欧米をつなぐ人材を育てるというのが今回のプロジェクトの狙いですが、言論の自由など民主主義の基本が制限されているシンガポールとの提携はエール大の理念に反する旨、エール教授会が昨年、反対声明を出したからです。これに対し、シンガポールでは「屈辱的だ」との反発の声が高まったとのこと。多民族、多宗教の小国であるシンガポールでは、対立を引き起こすような言論や政治活動、デモは政府が厳しく規制しており、大学キャンパスでも例外ではなく、おおかたの国民の理解が得られているとのことです。

http://www.nikkei.com/article/DGKDZO54095320X10C13A4TCQ000/

【参考】エールNUS大学、13年の開校が決定
(2011年4月4日付「アジアエックス・ニュース」)

米名門大学のエール大学とシンガポール国立大学(NUS)の提携になる教養課程大学「エールNUS大学」の開校が2013年に決まった。初年度は150人を受け入れる。シンガポール初の教養学部大学だ。エール大のリチャード・レビン総長は「東洋と西洋の知的伝統を融合させた、独特な教育が提供される」と語った。寄宿制大学で、キャンパス建設地はNUSのあるケント・リッジ。4年制大学で、最初の2年間は幅広い学問分野を学び、後半の2年間で専攻課程に進む。取得できる学位はNUSの文学士か理学士。NUSは共同学位も提供する。授業は少人数のセミナー方式。定員は最終的に1学年250人にする。

エール大とNUSは1年余り前、大学新設に向けた提携で合意したが、障害もあった。シンガポールでは自由な発言、会話が可能かの、学問の自由に対する懸念がエール大側にあたっためで、キャンパス内では学問の自由を認めるとの条項が大学設立合意書に盛り込まれた。レビン総長によると、キャンパスでは誰も自由に意見を表明でき、教員は教えたいテーマについて教授し、研究も自由に行えるという。

【参考】イェール大学入学希望者、31%がイェール・NUS大学に併願

(2013年1月24日付「アジアエックス・ニュース」)
米国のイェール大学の今年の入学希望者は3万人弱と過去最多を記録したが、うち31%に相当する9,200人の学生が、今秋シンガポールで開校のイェール・NUSに願書の写しを送付するよう要請した。イェール・NUSはイェール大とシンガポール国立大学(NUS)の提携で誕生した大学。提携に対し、イェール大学の教員は昨年4月、シンガポールでは政治的権利、市民権の自由に疑問があるとの決議を採択。入学希望に影響すると懸念されていた。イェール・NUSのクインラン入学試験事務部長は『世界各国の優れた学生からこれほどの入学希望があったことにわくわくしている』と喜びを表明した。今秋の入学定員は150人。イェール・NUSが独自に行う入学審査とは別なため、イェール大とイェール・NUSの両方から入学を許可される学生も出てくる。イェール大の受け入れ数は2,000人。

シンガポール政府は大学進学率を現在の27%から2020年には40%へ引き上げる方針で、定員拡大に乗り出している。拡大にかかわるのは主に、シンガポール工科大学(SIT)とSIM大学で、SITは1学年の定員を1,500人から、20年までに3,500人に増やす。航空宇宙などの学位を授与している。

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