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全国高等学校長協会―「大学入試に活用する英語4枝能検定に対する高校側の不安解消に向けて」との要望書を提出

公開日:2019.8.02

2019年7月25日、全国高等学校長協会は専用サイトに、文部科学省宛に提出した「大学入試に活用する英語4枝能検定に対する高校側の不安解消に向けて」との要望書を公表しました。新システムを巡って現場の不安は増すばかりで、生徒・保護者への説明にも苦慮している旨、訴えています。

平成29年7月に策定された「大学入学共通テスト実施方針」に基づき、2020年4月からの大学入試英語成績提供システムを活用した英語4技能検定の実施まで8カ月余りとなり、大学入学共通テストにおける英語民間検定試験の活用に際して、同協会では一貫して「生徒が、大学入試の枠組みの中の検定試験である以上、希望する検定を、希望する日時に、希望する場所で受験できることが条件である」と発言してきたと述べています。しかし、先般、大学入試センターが認定していた参加検定実施団体である、「TOEIC L&RおよびTOEIC S&W」を実施する国際ビジネスコミュニケーション協会が、突然英語成績提供システムから参加を取り下げる等の報道がなされるなど、この枠組みの企体像が明確になっていないため、英語民間検定試験についての不安は増すばかりであり、教職員をはじめ、生徒・保護者からの問い合わせにも、校長として責任ある回答ができず、説明に苦慮しているのが実情と述べています。

2019年7月8日に、同協会では都道府県高等学校長協会長研究協議会を開催し、「大学入試に活用する英語4技能検定」について、各都道府県からの現状報告を基に協議した結果、全ての都道府県から、1)生徒が希望する時期や場所で英語民間検定試験を受けられる見通しが依然として立っていない。2)都道府県間はもとより、同じ都道府県内でも、受験に対して、地域格差、経済格差があり、それらに対する対応が不十分である。3)実施団体ごとの検定試験の周知に計画性がなく、未だに詳細が明確になっていない。学校では、今年度中の生徒への指導、来年度の年間行事計画及び生徒への指導計画が立てられない。4)英語民間検定試験の公平、公正に対する不信が払拭されていない。特に、英語民間検定試験の実施方法(公開会場での実施・運営方法、CBTによる実施方法等)について、採点の方式、結果の周知時期、事故対応等の経験。実績のない実施団体があることなどにより、生徒も教員も不安を募らせている。5)活用方法を明らかにしていない大学等があり、志望するに当たって不安である。6)障害のある受験者への配慮が事業者ごとにまちまちである、との報告があったとのことです。

協議会では、「実施に当たっての不安を払拭できなければ、実施体制が整うまでは実施を見送るべき」などの声が相当数の出席者から上がるほど、高等学校の現場は参加検定実施団体などからによる様々な情報に翻弄され、次年度のことにもかかわらず、まつたく先が見通せないほどの混乱状況になっており、同協会としては、この仕組みの制度設計を行った文科省側が責任をもつて一刻も早く事態の収拾にあたり、令和3年度の大学入学共通テストにおける英語民間検定試験の利用において、受験生に混乱が生じる事態を招かないよう、また現場の校長たちが安心して生徒を受験に向かわせることができるよう、格段の配慮を求めています。

◇関連リンク◇
大学入試に活用する英語 4枝能検定に対する高校側の不安解消に向けて (要望)(全国高等学校長協会)※PDFファイル

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